患者の家族を間違えた

私は看護師になったばかりの頃、すごく恥ずかしい思いというか失礼なことをしてしまったことがあります。それはどんな事かというと、あまりにもたくさんの患者さんが以前入院してきて、更に急患も重なってしまった時に患者さんのご家族を間違えたことがあります。急患で運ばれてきた患者さんの病状はご家族に詳しく話さなければならない状況の中で、患者さんの処置室の前にいたご家族に、当たり前のように私は患者さんの病状を話してしまったのですが、実はそのご家族は、たまたまそこに居ただけで他の患者さんのご家族だったんです。

あまりにも急いでいてご家族をしっかりと確認しないまま、私が一方的に話をしてしまったのですが、途中でご家族の方から患者の名前が違うと指摘されて初めて気が付きました。最初は何を言われているのか私自身がかからないような状態で、しばらくの間放心状態になってしまったのですが、すぐに事態を理解したのでご家族の皆さんには深々と頭を下げて謝罪した後、沢山のご家族を探して詳しい説明をしました。

ご家族が到着していなかったことが救い。

ご家族を間違えてしまった時には間違えてしまった患者さんのご家族はまだ病院に到着しておらず、他のご家族にも声をかけながら探しているうちに到着したので、幸いにもご家族を間違えてしまったという事を知られずに済みました。しかし間違えてしまったご家族には本当に申し訳ないことをしてしまったし、必要以上に不安を持たせてしまったと思いました。申し訳ない気持ちもあり、急ぎすぎて間違えてしまい、恥ずかしい気持ちもありで、間違えてしまったご家族に病状の説明をするのは私ではなく、他の看護師にお願いしました。

あんなことは二度と無いようにもちろん今では気をつけていますが、新人の頃で本当にバタバタと忙しくなってしまったので、うっかりしてしまったことを反省しています。今でも思い出すと恥ずかしくなりますが、忙しくても説明をする前に必ず患者さんの名前を確認し、ご家族だということを確認してから病状の説明をするということを、それ以前にも増して更に認識した瞬間でした。確認もしないまま、私は違うご家族に結構長い間話をしてしまったし、患者さんの名前を聞いて間違えていると言った時のご家族の顔は今でも忘れません。きっと私もそれを聞いた時には鳩が豆鉄砲を食らっていたような顔をしていたと思うし、顔から火が出る程恥ずかしい思いをしました。